1 -  重要な課題ではあるが緊急度が低い為に社内でおざなりになっている 事柄はありませんでしょうか?

タイへの進出を果たし、当初発生する様々な課題を克服された後に、当地での事業も軌道に乗り、既に10年、20年の歴史のある企業様に於かれましては、益々高くなっていく目標(売上、利益、品質、コスト等々)達成や本社からの大きな期待に応えていく為の日常業務に忙殺される中で、創業時のビジョンや企業文化は変容せずに保たれているのか?会社と社員とのエンゲージメントは深まりベクトルは共有されているのか?タイ人マネージャー層を巻き込み彼らの当事者意識を高めていく事で後継者を育て、現地化を進めていく事は順調に進んでいるのか?また、変容していくマーケットニーズや顧客からのQCD要求に自社のシーズやリソースは果たしてマッチしているのだろうか?等の潜在的な課題や問題等、未だ今のところは大きな問題にはなっていないものの、しかし今潰しておかないと将来的に大きな禍根を残してしまうような重要な経営テーマ(重要ではあるが緊急度が低い事柄)がおざなりのままに社内でくすぶっている事はありませんでしょうか?

また一方で時代はVUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代と言われる先行きが不透明で将来の予測が困難な時代となる様相を帯びています。益々今までの枠(フレーム)や経験に頼るだけでは答えを見つけることが困難に、またグローバル化やIT化によって価値観が多様化している中で、企業も個人も自ら考えて行動をしていく姿勢を身に着けていく事が求められて来ているのではないでしょうか?

このような複雑な環境の中で、上に記しました「重要ではあるが緊急度が低いのでおざなりになっている事柄」に対峙していく為には、従来の問題・課題解決型(Why、How型)のアプローチの他に、組織や個人に行動変容を促し、自ら考え自発的に行動し成長をしていく事を目指していくようなアプローチ(What、Who型)の必要性が高まってきているのではないかと感じていますが、皆様の会社の状況は如何でしょうか?

以上