-15 - まとめ - 現地化とプレゼンスを、対話の力で再構築する。 その意思決定はどこで行われていますか?

まとめ - 現地化とプレゼンスを、対話の力で再構築する。
その意思決定はどこで行われていますか?
今までに4回にわたり、
在タイ日系企業における「現地化」と「プレゼンス」について整理してきました。
① 現地化とは、意思決定と責任の重心を現地に移していくプロセスであること
② 在タイ日系企業のプレゼンス低下は、静かに進行していること
③ その背景には、関係性とマジョリティの無意識の前提があること
④ 関係性を変えるには、日々の対話の質を変えていく必要があること
現地化は、制度や仕組みを整えるだけでは進みません。
また、ナショナルスタッフを登用するだけでも、権限委譲を掲げるだけでも、十分ではありません。
本当に問われるのは、
経営として、どのような関係性を現地に残していくのか。
そして、その関係性の中で、意思決定と責任の重心をどこに置いていくのか、
ということではないでしょうか。
現地法人では、駐在員・出向者は数年で交代していきます。
しかし、ナショナルスタッフはその組織に残り続けます。
だからこそ、
一時的な方針や個人のリーダーシップではなく、
人が変わっても継承される対話のあり方、判断の前提、関係性の質を、
組織の中に残していくことが重要になります。
私は、これからの在タイ日系企業に必要なのは、
制度や仕組みの整備としての現地化を土台としながらも、
ナショナルスタッフとの関係性の質に向き合うことによって、
プレゼンスは再構築されていくのではないかと考えています。
そのために必要なのは、新たな仕組みや施策を導入することだけではなく、日々の対話や関わり方を見直していくことです。
➢ 経営側が、自分たちの前提を問い直すこと
➢ ナショナルスタッフの現実を、評価せずに聴くこと
➢ 意思決定のプロセスを共有すること
➢ 対話を通じて、企業文化やパーパスを日々の判断に接続していくこと
こうした積み重ねが、
「言われたことを実行する組織」から、
「自ら考え、判断し、責任を持って動く組織」への転換につながっていくのではないでしょうか。
現地化やプレゼンスの問題は、短期で解決できるテーマではありません。
しかし、だからこそ今、経営として向き合う価値のあるテーマだと思います。
もし、皆様の現地法人において、
➢ 現地化が思うように進んでいない
➢ ナショナルスタッフの自律性をさらに高めたい
➢ 日本人駐在員と現地社員との関係性を見直したい
➢ One on Oneや対話の場を、組織変革につなげたい
➢ パーパスや企業文化を、現地組織の中に根づかせたい
このような課題感がありましたら、まずは現状をどのように捉えるかという整理からでも、ぜひ一度お話できればと思います。
現地法人の状況や課題に応じて、
経営層向けの対話支援、One on One導入支援、組織文化変革に向けた伴走支援など、
実情に合わせた形でご一緒できれば幸いです。
現地化とは、人材配置や権限委譲といった施策だけで実現されるものではなく、
関係性と意思決定のあり方を変えていくこと。
そして、プレゼンスの再構築は、
ナショナルスタッフたちとどのような関係性を築いていくのか?
その問いから始まるのだと思います。
このような課題感をお持ちの現地法人経営者(あるいは本社人事部門や海外事業部門の方)がいらっしゃいましたら、
今の状態をどう見立てるかという視点のすり合わせからでも構いませんので、ぜひ一度お話できればと思います。
また、同様の課題意識を持つ支援企業・事業者様との連携・協業も歓迎しております。
それぞれの専門性を生かしながら、在タイ日系企業のプレゼンス向上に向けて、ご一緒できる機会がありましたら幸いです。



